韓国人パパの人生と育児 with 哲学

育児と人生について日常から気づくことを書き残しています。思考の軸は、インドの哲人クリシュナムルティ(J. Krishnamurti)。5年目ブロガー。21年冬Amazonペーパーバック出版。これからもぼちぼち続けていきたいと思います。コメントや批評全てご自由に。

教育

子どものいない入学式

スーツの上に降り注ぐ日差し。キラキラ輝く子供たちの笑顔。校庭の片隅に静かに咲いた花。 「来賓客様用」... ガラガラの駐車場を後に遠くのグラウンドに並ぶ砂埃の車と車。 入学式と書かれたパネルに群がり、順番を待つ子どもと親。 どこか懐かしい古びたス…

私たちは本当に生きているのでしょうか。

Q) 生の意義は何でしょうか。 生の意義は生きることです。 恐れがあるとき、生全体が模倣、まねすることの訓練をされているとき、私たちは本当に生きているのでしょうか。生は生きるに値するのでしょうか。 権威に付いていくなかに、生きることがあるのでし…

(旅行記) ある島で見たもの。

小さい窓から聞こえる、どこか懐かしい店員の声。 長い列に我慢できずに海を眺める大きな瞳。 綺麗に手入れされた、古い船に響く軽い足音。 すご〜〜い! 絶えず軌跡を残す、水しぶきのように...透き通った子どもの声が、海風の中に広がる。... 山道を難なく…

そのとき…偶然花開くもの。

初めて目にする体験に、一歩引いてしまう重い足。 子どもたちができるだけ失敗しない道を歩むようにと焦り、願う…ため息。 戸惑い、ためらい、喜び、幸せを感じるほど…はっきりと浮かび上がる、「私」という名の杭。… ああ、、、 言葉にできない、何かの違和…

ねえねえ〜きいてきいて〜

ねえねえ〜アッパ(パパ)〜きいてきいて〜 大きな瞳を見上げ、大げさな仕草で、夢中に何かを話す顔。 …誰の話?…どこで? 大人の言葉は、全く気にもせず...あっちこっち動き回る大きな瞳。 今もそこにいるかのような、溢れ出すエネルギー。... 何の目的もなく…

感情なしに生きる。

楽しみや嬉しさ。不安や怒り。 数え切れないほど、繰り返される感情の波。 … … 感情なしに生きること。 身を投げ出し一喜一憂せず、何かを肯定したり否定したりもせず、ただ...それを眺めること。… 誰かの言葉に苛立ち、不快感にイライラする…その全てに反応…

…ごめんね。

…あ。。。あの時と同じだ…… 息苦しいレッスン教室。下手くそなピアノの音。ため息と笑いの眼差し…耳元で同じ楽譜を眺め、苛立ちを抑える大人たち。 …そしてその全てに…向き合う勇気がなくて…ただ…自分の不器用な指を、何度も何度も…睨んでいた、小学生の自分…

洗濯機と芸術。

ゴォー ゴォー 特別なことは何一つない、平凡…日常…という言葉以外、何とも表現できない、そういう平日の昼前。 洗濯機の音が…澄み切った朝の空を背に、騒々しく響き渡る。 うるさい… その言葉を口にするや否や…あの美しい空と空気は…一瞬にして不快感と嘆き…

(出版案内) 本を…アナログの本を出版しました。

本を…アナログの本を出版しました。 その時々の思いつきで、書いてきたブログ記事を… 人生・日常・瞑想・育児、四つのテーマに並び替え… 確かな質感が感じられる、コーヒーや雨…湿気などに敏感な…紙質の本の中にまとめてみました(笑) どこか…もの足りない表…

親はつい…

ぱっと見。そう、ぱっと見それは...何の楽しみも感じられない、退屈で無意味な遊びだった。 何の変哲もなく、それで眺めていると…つまらないという言葉が、口から漏れそうな…どこにもありそうな公園で... 娘は、誰一人...気にすることなく、またそういう自分…

愛の秘密

優しい黄色の陽光が、あらゆるものを少しずつ染めていくある午後。 バッタの飛び交う黄緑の草原の上を無邪気に走り出す娘。 足元に舞い上がる、小さな花びらと葉っぱが夜空の星のように輝く。 その全ての中で娘は...転ぶのを恐れることなく、決して振り返る…

【抜粋】なぜ人間は...美しく死ねないのだろう?

なぜ人間は...そんなに惨めに、不幸せに、病を負い、老衰し、もうろくし、身体は曲がり、醜いままに死ぬのだろう?なぜ木の葉のように自然に美しく死ねないのだろう?われわれのどこが間違っているのだろう? 多くの医者がおり、薬や手術、または生きる上で…

(日記) 名刺と関係

ハイテク・デジタル・AI・DX... 最先端の(マネー)技術をアピールし、金の卵を自慢するある事業家の説明会。その一方でハイテクのかけらもない、高額のランドセルが並ぶもう一つの説明会。 何年も同じままの給与明細書へのため息を育児や家事への時間で正当化…

(日記) 自然と愛

西へと流れる積乱雲を背景に黒いトンビがゆっくり飛んでいる。 揺らめく青いユーカリの上で休む場所を探すアシナガバチ。 無邪気に飛び回るトンボの間を優雅に突っ切るツバメ。 眩しい金色の夕焼けに雑草たちは息をひそめ、久しぶりの陽光を眺め、ただただ風…

(日記) 未来の君へ

君は、どうして勉強をしていますか?どうして子供を育てていますか?どうして同じ毎日を送っていますか?この全てについて…君は、自分に聞いてみたことがありますか?それは…夢を叶え、立派になり、金持ちになるためですか?それで…生計に困らずに、もしくは…

【抜粋】ところで君たちは瞑想について知っていますか?

ところで君たちは瞑想について知っていますか? 君たちはセックスには興味があるのではありませんか?楽しくさせられることに関心がある。地理や歴史を学ぶことにも興味が湧くでしょう。ときどきかもしれませんが...君たちは多くのことに関心があるのではあ…

(日記) 思考と自然

久しぶりの雨に洗われた木々が透き通った空を背景に、色鮮やかに輝く。そよ風に波打つ葉っぱの上を黒い鳥たちが静かに飛び交う。子どものお描きのような緑が無邪気に彩られている山々。 「昨日の何か」「いつもの何か」…。過去に過ぎない記憶や、その記憶と…

【抜粋】瞑想と行動

わたしたちは誰もがみな、葛藤のない生き方を求めているはずです。 人々はそうした生き方を、例えば僧院生活の中に求め、僧侶としてあちこちを放浪したり、俗世を逃れて洞窟や象牙の塔の中に引きこもったりすることで、苦しみや悲しみが存在することのない生…

【抜粋】自然と責任

川辺に一本の木があり、私たちは数週間、来る日も来る日も、朝日がまさに昇ろうとするころに、その木を見ていた。木々の向こうの地平線にゆっくりと日が昇ってくると、この木は不意に黄金色になる。 すべての葉が生命に輝き、見つめて時間がたつにつれて、木…

(日記) 反動と自由

葉っぱの上で溶けていく雪。 どこかへ向かう静かな猫の足跡。 瓦の下で聞こえる鳥の鳴き声。 空き地の上で踊る鳶の黒い影。 「二月の雪」 人は常に言葉を通して、 その言葉が呼び起こす イメージと感情を通して、 目の前の何かを眺める。 その時、 朝日で光…

(日記) 集中と大人

集中しなさい! 親から先生に、 先生から教授に、 教授から上司に...。 時間と共に、 自分の年齢と共に、 その語り手は変わっても... 彼らはいつも 何かに集中することを それで何かを達成することを 高声で言っていた。 そして気づくと...自分も 彼らと同じ…

(日記) 不在と父親

201820192020…。いつからだろう。正確には覚えていないけれど、年末のカウントダウンで感傷に浸ることも、除夜の鐘で目標や意志を改めることも、全て無くなっていた。それは今年からいきなりというより「… 振り返ると、そうなっていた」に近い感覚だった。自…

暴力と平和

Malcolm X / CBC Radio · Posted: Feb 21, 2020 6:41 PM ET https://www.cbc.ca/radio 独立する方法は1つ他人に頼るべからず自分の手でつかめ誰も独立をくれない誰も自由をくれない平等も正義も他人からは得られない人間ならば自分でつかめできぬなら得る資…

全く新しい教育とは。

冬の朝。霜と雑草。 「お兄さんより小さくて弱いね」... 命の誕生と同時に「比較と競争」の世界に投げ出される子供たち。 目に見える外見や言葉といった表面的な比較。社会への適応能力や配慮深さなど計ることのできない内面的な比較。また、数えきれない無…