韓国人パパの人生と育児 with 哲学

育児と人生について日常から気づくことを書き残しています。思考の軸は、インドの哲人クリシュナムルティ(J. Krishnamurti)。5年目ブロガー。21年冬Amazonペーパーバック出版。これからもぼちぼち続けていきたいと思います。コメントや批評全てご自由に。

瞑想

思考をみることは…

夢から目を覚ます。寒い、温かい、暗い、明るい...世界を眺める意識が体にもどるとき、ものすごい現実感(リアリティー)がもたらす漠然とした不安と恐怖。 生きることは、日々の生活の中で、繰り返す喜怒哀楽の積み重ね。生きることへの強い執着や渇望と同時…

雨粒と気づき

みるみるうちに…まわりに広がる雨粒。 静かな草の傍らで騒然とした音を出す金属のフェンスや建具。 雑草だらけの庭の片隅に見え隠れするガボチャの花。 夕方の終わりに降り注ぐ雨と夕焼け。その余韻がもたらす景色。 **** 何かをその前と後とに区別し、始め…

私たちは本当に生きているのでしょうか。

Q) 生の意義は何でしょうか。 生の意義は生きることです。 恐れがあるとき、生全体が模倣、まねすることの訓練をされているとき、私たちは本当に生きているのでしょうか。生は生きるに値するのでしょうか。 権威に付いていくなかに、生きることがあるのでし…

波が打ち寄せる渚で。

...波が打ち寄せる渚で、砂が消えては現れるその曖昧な境界線で... ズボンを巻き上げて靴を脱ぎ裸足になる。...五本の足の指に...当たっては引いていく感覚。 遠くで響き渡たる波が耳元で弾け...それから全ての音を消し去る感覚。 冷たい、温かい...力強い波…

誰でもいい誰かを、生きること。

熱気のように...慌ただしく動き回る。 玩具のように...誰でもいい誰かを、待ち続ける。 宝石のように...光るガラスの中に飾られた何かをじっくり眺める。 比較し、迷い、感嘆し、満足する。 ... 家族のために友人のために自分のために何かを買うこと。 それ…

(旅行記) ある島で見たもの。

小さい窓から聞こえる、どこか懐かしい店員の声。 長い列に我慢できずに海を眺める大きな瞳。 綺麗に手入れされた、古い船に響く軽い足音。 すご〜〜い! 絶えず軌跡を残す、水しぶきのように...透き通った子どもの声が、海風の中に広がる。... 山道を難なく…

星がきれいな夜

ゆっくりと夜を備える月色のコスモス。 その周りに漂う強かでか弱い香り。 ゆっくりと流れる雲の下に 点々と灯された街灯の帰り道。 今日はどんな一日だったのか、明日はどんな一日になるだろう...輝く星空を眺め、そう悩む思考が、頬を伝って流れる土の匂い…

そのとき…偶然花開くもの。

初めて目にする体験に、一歩引いてしまう重い足。 子どもたちができるだけ失敗しない道を歩むようにと焦り、願う…ため息。 戸惑い、ためらい、喜び、幸せを感じるほど…はっきりと浮かび上がる、「私」という名の杭。… ああ、、、 言葉にできない、何かの違和…

ねえねえ〜きいてきいて〜

ねえねえ〜アッパ(パパ)〜きいてきいて〜 大きな瞳を見上げ、大げさな仕草で、夢中に何かを話す顔。 …誰の話?…どこで? 大人の言葉は、全く気にもせず...あっちこっち動き回る大きな瞳。 今もそこにいるかのような、溢れ出すエネルギー。... 何の目的もなく…

...眺める。

眺める。無邪気な背中を、眩しく輝く大きな瞳を、天真爛漫に弾ける顔を...眺める。卑劣な目つきを、厚かましい仕草を、怒りに満ちた背中を...そういう自分の姿に気づかない虚ろな瞳を、...眺める。今は消え去ってしまった、無邪気で無垢な瞳を、命とともに与…

感情なしに生きる。

楽しみや嬉しさ。不安や怒り。 数え切れないほど、繰り返される感情の波。 … … 感情なしに生きること。 身を投げ出し一喜一憂せず、何かを肯定したり否定したりもせず、ただ...それを眺めること。… 誰かの言葉に苛立ち、不快感にイライラする…その全てに反応…

変わりつつ、 変わらないもの。

穏やかな水面の上で揺れ動く輝き。 当たり前すぎてまた眩しすぎて日常の外側に追いやられる... 変わりつつ、変わらないもの。... 穏やかな水面の上で程よく輝き、そうやって…当たり前ではない、非日常になるやいなや... きれい…本質…真理... それっぽい言葉…

人生を生きること。

あたふた...小走りで会社に向かう途中、道端に咲いた花を眺める時間...1秒。 妻の話を、その瞳の色や形を、じっくり眺める時間...5秒。 食卓の向こうで、不手際の子どもを叱る自分のバカバカしさを、そのため息を眺める時間...5分。 険しい顔つきで、眩し…

生と美と、止むことのない笑いさざめき。

山を登ってゆくと、樹や茂みのない不毛の岩の間に、巨大で近づくことのできない岩から湧き出している、小さな渓流があった。それは渓流と呼ぶには大げさで、小さな流れとでも言うべきものであった。 流れ下って滝となり、さざめき、また流れ下って谷に落ちる…

洗濯機と芸術。

ゴォー ゴォー 特別なことは何一つない、平凡…日常…という言葉以外、何とも表現できない、そういう平日の昼前。 洗濯機の音が…澄み切った朝の空を背に、騒々しく響き渡る。 うるさい… その言葉を口にするや否や…あの美しい空と空気は…一瞬にして不快感と嘆き…

真っ白であること。

偶然...眺めた車窓。 家や橋、並木道や信号...その間々を青く彩る空。 ゆっくり遠のく山の天辺に高さを競うように並ぶ朝日。 目を凝らして眺めても…その境界線がどこなのか、決して特定できない眩しさが、 気が遠くなるような…空間を通り抜けて静かにしかし.…

言葉であり、言葉を超えるもの。

絆、愛情、希望、情熱、未来... ...言葉。 どこかで聞こえてくる言葉。スマホや本で眺める言葉。 自分に絶えず...心地よい感覚や不快感を呼び起こす言葉。 2キロ足らずの小さな脳の中で数え切れない神経束の中で...そうやって跡を残し、消えていく言葉。... …

(出版案内) 本を…アナログの本を出版しました。

本を…アナログの本を出版しました。 その時々の思いつきで、書いてきたブログ記事を… 人生・日常・瞑想・育児、四つのテーマに並び替え… 確かな質感が感じられる、コーヒーや雨…湿気などに敏感な…紙質の本の中にまとめてみました(笑) どこか…もの足りない表…

偶然…そう、いつも偶然。

偶然... 遮るものは何一つ無い昼前の落ち着いた空を、いつもの公園で...偶然...見上げる。 そこには…何度も首を回さないと...その輪郭すら掴めない、パノラマのような景色が... はしゃぎまわる子供、舞い上がる砂埃、通り過がりの人や犬、静かに落ちる枯れ葉…

親はつい…

ぱっと見。そう、ぱっと見それは...何の楽しみも感じられない、退屈で無意味な遊びだった。 何の変哲もなく、それで眺めていると…つまらないという言葉が、口から漏れそうな…どこにもありそうな公園で... 娘は、誰一人...気にすることなく、またそういう自分…

【抜粋】もしもあなたが…

もしもあなたが、パン屋やカメラ店、書店、野外のレストランなど、たくさんの店が並んだ小さな町の街路を通り抜け、橋の下を過ぎ、 婦人洋服店のわきを通って、別の橋を渡り、製材所のわきを通り過ぎ、それから森の中へ入って水の流れに沿って歩き続けるとき…

(旅行記) 分かち合うこと。

何年ぶりだろう... 思い起こすこともできないほど久しぶりの独り旅。 ... デニムズボンに当たる…強かで温かい朝日に、閉じていた目を開けると… 山と海の間々にぎっしり埋められた街並みが、 その上にポツンポツンと置かれた雲の質感が、 自分を隠しきれずに…

奇跡とリアリティー

丸いテーブルと丸い椅子に、丸く座って景色を眺めていると… 一歩引いたどこかで...休暇を満喫している自分の姿を眺めるもう一人の自分がいる。 そして思い浮かぶ言葉。あ、休みはこうじゃなくちゃ... 今どきの木材でおしゃれに飾られたあるカフェの中で、僕…

愛の秘密

優しい黄色の陽光が、あらゆるものを少しずつ染めていくある午後。 バッタの飛び交う黄緑の草原の上を無邪気に走り出す娘。 足元に舞い上がる、小さな花びらと葉っぱが夜空の星のように輝く。 その全ての中で娘は...転ぶのを恐れることなく、決して振り返る…

(日記) 自然と愛

西へと流れる積乱雲を背景に黒いトンビがゆっくり飛んでいる。 揺らめく青いユーカリの上で休む場所を探すアシナガバチ。 無邪気に飛び回るトンボの間を優雅に突っ切るツバメ。 眩しい金色の夕焼けに雑草たちは息をひそめ、久しぶりの陽光を眺め、ただただ風…

【抜粋】ところで君たちは瞑想について知っていますか?

ところで君たちは瞑想について知っていますか? 君たちはセックスには興味があるのではありませんか?楽しくさせられることに関心がある。地理や歴史を学ぶことにも興味が湧くでしょう。ときどきかもしれませんが...君たちは多くのことに関心があるのではあ…

(日記) 踏切と不思議な午後

遠くから聞こえる踏切の音。 金色の夕日を切り離す扉。灰色のマンションに降り注ぐ夕焼け。...そしてその真ん中を突っ切る電車。 足を組んで本を読んでいる人。振動に合わせて居眠りをする人。窓の向こうをぼうっと眺める人。スマホの中で何かを探している人…

【抜粋】頼らないで生きていく。

理論や理念に頼らないで生きていく力を、どのように見出したらいいのですか? それでは、理論と理念に頼って生きていく力を、あなたはどのように見出していますか? 方式・理想・理念などを使用して生きていこうとする、途方もないエネルギーを、あなたはどの…

自画(自我)像

ぼやっとした思い出の感情。「あの時に戻りたい!」つい叫びたくなる懐かしい時間。ありきたりな日常とかけ離れた別世界のような…穏やかなひととき。そして繰り返し、繰り返し、何度も眺めたくなる誰かのそして自分の言葉…。仕事に、人間関係に、家事や育児…

(日記) 思考と自然

久しぶりの雨に洗われた木々が透き通った空を背景に、色鮮やかに輝く。そよ風に波打つ葉っぱの上を黒い鳥たちが静かに飛び交う。子どものお描きのような緑が無邪気に彩られている山々。 「昨日の何か」「いつもの何か」…。過去に過ぎない記憶や、その記憶と…