韓国人パパの人生と育児 with 哲学

育児と人生について、クリシュナムルティ(J. Krishnamurti)の言葉から気づく日常を書き残しています。コメントや批評全てご自由に。

(日記) 反動と自由

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葉っぱの上で溶けていく雪。

どこかへ向かう静かな猫の足跡。

瓦の下で聞こえる鳥の鳴き声。

空き地の上で踊る鳶の黒い影。


「二月の雪」

 

人は常に言葉を通して、

その言葉が呼び起こす

イメージと感情を通して、

目の前の何かを眺める。


その時、

朝日で光り輝くあの美しさは...

春を待つ色鮮やかな葉っぱの

あのとてつもない生命力は...

いつも...その言葉の横を通り過ぎていく。

***

 

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「ライフ・シフト」

「経済的自由」

「FIRE」

「Nobody’s Perfect教育」...

 

仕事や生計のやりくりに、

果てしなく続く日常に感じる

ストレスと苦痛。

 

そのストレスや苦痛から、

そしてそれらが永遠と続く

かもしれないという恐怖から、

 

別々でありながら一つである、

その全てから逃れるために…

今日も人は、何かからの自由

追い求める。

 

その中で、自由は…

ストレスや苦痛の対義語として、

逃避の向こうにある終着点として

いつまでも未来の理想としてあり続ける。

 

生まれてから...このブログを読んでいる

今この瞬間まで...その数えきれない昨日の中で、

 

親や先生...無数の大人から教え込まれた

常識と言われる価値観と無数の正解。

 

そこにある無数の比較と競争。

意図と目的から始まる人間関係。

 

家庭、学校、会社、教会...

あらゆる所に溢れる常識と正解。

 

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「成功」「幸せ」「安心」

響きの良いスローガンで正解を押し付ける社会。

 

その中で、深い傷を負えば負うほど、

無力感を感じれば感じるほど...

 

人は、自分が受けた傷から、

その傷から導かれた経験から…

その反動として何かを眺め、受け入れ、

怒り、悩み、そして決意し、行動する。

 

そうやって...人生は何かの受け入れと、

その反発(反動)とで形作られていく。

 

しかし...

受け入れも、その反動も

どちらも束縛であることを、

自由は、決して束縛の中には

存在し得ないということを、

教えてくれる人は...どこにもいなかった。

 

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反動ではない人生。

国籍や遺伝子に条件付けられない人生。

伝統や教育の影響を受けない人生。

表面的な関係に傷つかない人生。

傷の反動から行動しない人生。

社会の常識と正解に振り回されない人生。

比較と競争の無意味さに気づく人生。

意図と目的に縛られない人生。

 

それで、成功や幸せ、そして...

ありもしない安心を追い求めない、

そういう人生を生きることは...可能だろうか?

 

「大きな夢を持ちなさい」

「幸せを見つけなさい」

夢や幸せという言葉で、

金儲けの近道やノウハウを、

そこに隠れた比較と競争を、

子どもに押し付けるのではなく、

 

束縛の危険性と自由の意味について

子どもが自ら気づき、見出させる教育は...

果たして可能だろうか?

 

私たち親は...今、

どんな人生を生きているだろうか。

 

その危険性と自由を見つめ、

そして自らの人生をもって、

子どもに何かを伝えているだろうか。

 

それとも...

単なる受け入れや、その反動から

作り上げられたちっぽけな価値観を

今日も、他人との比較と脅かしをもって...

子どもに押し付けているだろうか。

***

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日差しでキラキラ輝く雪。

その全てが終わるのを、

ただ静かに待っている猫。

 

気がつくと、僕は今日も...

目の前で舞い上がる雪を、

そのとてつもない美しさを

ありのまま眺めていなかった。

 

そして今日も、

自由は... 窓の向こうで、

自分の前を、通り過ぎていく...。

 

 

*くたびれ詩人|ハンバートハンバート

 

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