【抜粋】共感と愛
皆さん、他人と意志疎通するには愛がなければなりません。結婚すべきかどうか、誰と結婚すべきか、セックスの問題、創造性、等々こういったすべての問題が起こるのは、私たちが愛を持っていないからです。
しかし、あいにく愛は学び取ることのできないもの、翻訳できないものなのです。それは、あなたが何の問題も持たないときに生まれ出るのです。
あなたは時々、自分が歩いているとき、星を見つめ、空や日没を見つめながら、なぜか知らずに幸福を感じたことがありませんか? このようなとき、あなたは他人と腕を組みたくなり、真に共感するのです。
しかしあいにく、私たちは自分自身の思考や問題や恐怖や羨望でいっぱいなので、共感を持つひまがないのです。あなたは、自分の妻を知らないのです。自分の夫や子供たちを知らないのです。
あなたは子供を持っていますが、しかし何の愛も持っていません。なぜなら、あなたとあなたの妻は孤立しているからです。手製の壁の向こうに身を隠しており、その壁をとりこわさないかぎり、共感はありえず、そして共感するには愛がなければなりません。
愛無しには、単なる純潔、独身を追求することは不貞であることです。愛があるとき、そこに純潔、純粋さがあり、不壊なるものがあるのです。
- J.krishnamurti -
Actually, We Have No Love