韓国人パパの人生と育児 with 哲学

育児と人生について日常から気づくことを書き残しています。思考の軸は、インドの哲人クリシュナムルティ(J. Krishnamurti)。5年目ブロガー。21年冬Amazonペーパーバック出版。これからもぼちぼち続けていきたいと思います。コメントや批評全てご自由に。

逃避と問い

f:id:olewakbh:20201201231206j:image

逃避。

10代は学校や親から

20代は就職や未来から

30代は家庭や仕事から

40代はあらゆる役割から

50代は決まりきった日常から

60代は....

 

多くの人にとって「人生」とは、

何かからの逃避ではないでしょうか。

 

そして...

その形は違っていても、

逃避があるところには

常に「葛藤と苦しみ」が

あるのではないでしょうか。

 

では、「人生」とは、

... 生きている間、

そして死ぬ瞬間でさえ、

...常に、目の前にある何かから

逃避し続けることでしょうか。

...

幸せを知らない未熟な自分、

果てしない比較と競争の社会、

薄情で表面的な人間関係...

 

自分の目の前にある、

ありのままの事実からのその逃避が、

あらゆる葛藤と苦しみを

もたらしていることに... 

気づいたことがありますか。

 

仏教の教典、バイブルや

有名な心理学専門書や哲学書、

禅の教え... あらゆる宗教の秘伝...

誰かが口酸っぱく言うように、

それに気づくには、人はその全てを

読まないといけないでしょうか。


... あなたはどう思いますか。

 

以前どこかで聞いた話や

どこかで読んだ内容ではなく、

あなたはどう思いますか...。

 

それとも... 

こういうことを聞くのは、

時間の無駄だと思うのでしょうか。

...

f:id:olewakbh:20201202004829j:image

しかしたら、あなたは...

そうやって今日も...

 

日々の日常から、

自分の役割から、

過去の記憶から、

不安な未来から、

そして人生の意味から、

逃げているのではないでしょうか。

 

しかし... 果たして

数えきれない趣味や娯楽、

一時的な気晴らし...による逃避が、

自分をその全てから完全に逃避させたことが、

その葛藤や苦しみからの自由を

もたらしたことがあったのでしょうか。

 

それとも... あなたは、

相変わらずそこに、

葛藤と苦しみが、

存在し続けていることに、

気づき始めているのでしょうか?

...


f:id:olewakbh:20201202005503j:image

生きることは、

繰り返される葛藤や苦しみから

目を逸らすことでしょうか。

また、一時的な快楽や慰めを

果てしなく追い求めることでしょうか。

 

生きることは...

その意味を求めてあらゆる宗教や

専門家の権威に頼ることではなく、

まさに、その権威への逃避が、

さらなる葛藤と苦しみを

生み出しているに過ぎないことに...

気づくことではないでしょうか。

 

その気づきがある時...

その時、人は自分の逃避を正当化し、

それを繰り返しているのでしょうか?

 

それとも、その気づきの中で、

目の前にいる、パートナーや子供、

友人やあらゆる関係に、ありのまま、

向き合おうとするのでしょうか。

 

その時... 自分に、

イエスや仏陀やユングの言葉が、

有名人の人生信念や気高い哲学論が、

必要でしょうか。

 

f:id:olewakbh:20201202010703j:image

自らの気づきではなく、

誰かの教えやそれへの依存がある限り、

従うべき目標やメソッドがある限り...

 

「幸せ」

「安心」

「解放」

「悟り」

「真理」

「自己超越」...

あらゆる言葉は、

ありのままからの逃避の一つに

過ぎないのではないでしょうか。

 

... あなたはどう思いますか。

以前どこかで聞いた話や

どこかで読んだ内容ではなく、

あなたはどう思いますか...。

 

どこかへ急ぐその足をとめ...

人生について、

そして生きることについて

自分に聞いたことがありますか。

 

それとも、

昨日のように、今日も...

何かから逃げ続けているのでしょうか。

...


今、あなたはどうですか?

...